2014年に放送され話題となったドラマ「Nのために」、そして2018年のドラマ「アンナチュラル」
そんな2作品を手掛けた監督とプロデューサーがタッグを組み、最高のキャストが集結した ドラマ「最愛」
ここでは、そんなドラマ「最愛」の全話あらすじを、ネタバレありでまとめています。
以下、ネタバレを含みますので、視聴がまだの方はご注意ください。
相関図

あらすじ
「真田ウェルネス」の社長・真田梨央(吉高由里子)は“世界を変える100人の30代”に選ばれる気鋭の実業家として活躍していた。
梨央は、かつて心を通わせた宮崎大輝(松下洸平)と15年ぶりに再会する。
大輝は刑事、梨央は殺人事件の重要参考人としてーー。
15年前の岐阜県白川郷。梨央は東京の大学の薬学部に進学を希望する高校3年生。白山大学陸上部男子寮の寮夫として忙しく働く父・朝宮達雄(光石研)に代わり、弟・優(柊木陽太)の面倒を見ながら、寮の手伝いをしていた。
その梨央が恋心を抱いていたのが、陸上部のエースである大輝。そして大輝もまた梨央に思いを寄せており、彼女の推薦入試が終わったら告白しようと決めていた。
そんなある日の夜、達雄が留守にしていた寮で“事件”が起こる…。

第1話 15年前の失踪事件と現在の殺人事件がつながる
真田梨央は、「真田ウェルネス」の社長として新薬の開発に取り組む若き実業家。そんな梨央の前に、15年ぶりに刑事となった宮崎大輝が現れる。しかし大輝が追っている殺人事件の重要参考人は、なんと梨央だった。
物語は2006年の岐阜へと遡る。当時、高校3年生だった梨央は、父・達雄が寮夫を務める大学陸上部の寮で、弟の優と暮らしていた。陸上部のエース・大輝と梨央は互いに想いを寄せており、梨央の推薦入試が終わったら大輝が告白する予定だった。
しかし、ある夜、達雄が不在の寮で事件が起こり、梨央の運命は大きく変わってしまう。そして15年後、梨央の前に事件の関係者が現れ、封印していた過去が再び動き始める。
第2話 15年前の事件と現在の殺人事件のつながり
警察から戻った梨央は、専務の後藤から今回の事件との関係を問いただされる。
一方、大輝は現在起きた殺人事件と、15年前に起きた失踪事件に何らかのつながりがあると考え、過去の事件について調べ始める。梨央は事件当夜の記憶をたどるが、15年前の出来事はあまりにも衝撃的で、今でも心の奥に封印されていた。
そんな中、梨央を守るために弁護士の加瀬が動き始める。大輝は刑事として梨央を疑わなければならない一方、かつて愛した彼女を信じたいという気持ちも抱えていた。
15年の時を経て再会した二人の間には、過去の恋心と事件への疑惑が交錯していく。今回の殺人事件をきっかけに、過去と現在が少しずつ一本の線でつながり始める。

第3話 脅迫メールが届く中、新薬の事業説明会へ
大輝から「友達として話をしたい」と言われた梨央は、昔から通っていた鉄板焼き店で事件当夜のことを話す。大輝は梨央の話を聞きながら、事件当日の彼女の足取りを防犯カメラで確認するが、証言には大きな矛盾がなかった。梨央が犯人ではないのではないかと感じ始める大輝だったが、刑事として疑いを捨てることはできない。
そんな中、「真田ウェルネス」に脅迫メールが届き、専務の後藤は新薬の事業説明会を中止するよう進言する。しかし梨央は、新薬開発を成功させるため説明会を決行すると宣言。新薬が承認されれば、突然自分の前から姿を消した弟・優が戻ってきてくれるかもしれないという思いもあった。厳重な警備の中で説明会が始まり、梨央を取り巻く事件はさらに緊迫していく。
第4話 事件の裏で動く人物たちと、深まる疑惑
大輝は梨央と加瀬を訪ね、殺された昭に金を渡していた男について聞き出そうとする。また、事件当夜に加瀬が何をしていたのかも確認しようとするが、加瀬は梨央を守るために慎重な態度を崩さない。
一方、梨央の会社では新薬をめぐる問題が次々と起こり、会社の内部にも不穏な空気が漂い始める。さらに、15年前の事件に関係する人物や、梨央の周囲で暗躍する人物の存在も浮かび上がってくる。
梨央を守ろうとする加瀬、事件の真相を追う大輝、それぞれの立場から真実に近づこうとする二人。しかし梨央自身も知らない秘密が少しずつ明らかになり、事件は単なる殺人事件ではなく、15年前の出来事と深くつながっていることが見えてくる。

第5話 9年ぶりに弟・優と再会する梨央
大輝は、15年前に大麻事件を起こした元陸上部員・長嶋を訪ね、事件当夜について重要な証言を得る。
一方、梨央は長い間行方が分からなかった弟・優と、ついに9年ぶりの再会を果たす。優はこれまでどのような人生を送ってきたのかを梨央に語り、自分が事件に関わっていることを携帯電話に残された動画を通して打ち明ける。警察も「イヤホン男」の住居を突き止め、彼が優と同一人物であることを把握していた。
さらに、加瀬は真田グループの情報を探っているフリーライター・しおりについて調査を進め、後藤との接点を突き止める。
弟の秘密を知った梨央は、優を守るためにある大胆な行動に出る。大輝もまた、15年前の事件の真相へと一歩ずつ近づいていく。
第6話 優が語る事件の真相と、動画に隠された疑問
警察に連行された優と面会した加瀬は、15年前の事件だけでなく、現在の昭の殺害についても優が自分の犯行だと話していることを知る。さらに、優が公園で昭と争っていた様子がイヤホン型カメラに記録されていることが分かり、加瀬は動画データの解析を依頼する。
一方、梨央は優のことを心配し、不安を抱えながら過ごしていた。そんな梨央を加瀬が訪ね、優の置かれている状況を伝える。梨央が後藤や兄・政信から社長としての責任を追及される中、動画の解析が完了。しかし、映像を確認した加瀬は、ある重大な疑問を抱く。
一方、大輝たち警察も優の証言をもとに事件現場周辺で聞き込みを進める。優の証言だけでは説明できない何かが、事件の裏に隠されていた。

第7話 しおりが追う真田グループの秘密
梨央の前に現れたフリーライターのしおりは、真田グループの不正について執拗に追及する。梨央は、しおりが自分や弟・優のことを昔から知っているような口ぶりをすることに違和感を覚える。
一方、加瀬の尽力によって、優が昭の死に関与していないことが証明され、優は梨央と一緒に暮らすことになる。さらに加瀬の言葉を受け、優は前向きに生きるため、新薬の治験を受ける決意をする。
大輝と桑田は、15年前の事件にも関係していたしおりから話を聞き、過去の恨みが昭殺害事件につながっている可能性を探る。しかし、しおりには事件当夜のアリバイがあった。そんな中もしおりは、真田ウェルネスが経営する老人ホームを調べ、真田グループの不正を追い続けていた。
第8話 しおりの死、そして後藤が姿を消す
しおりの遺体が発見される。現場の状況から、当初は雑居ビルからの転落事故とも考えられたが、昭殺害事件の参考人となっていたしおりが死亡したことから、山尾は事件性を疑う。梨央は、しおりが亡くなる前日に会っていたことから警察の事情聴取を受けることになる。
さらに、秘書の児島から、しおりと後藤が揉めていたことを聞かされる。しかし、その後藤とは加瀬も連絡が取れず、行方が分からなくなっていた。
一方、大輝は捜査本部を外され、所轄の生活安全課へ異動となっていた。そんな大輝のもとを梨央が訪れ、二人は故郷の酒を飲みながら穏やかな時間を過ごす。そして、二人はある約束を交わす。
加瀬は梓から後藤が向かうと思われる場所を聞き、梨央とともに後藤を追うことになる。

第9話 真犯人への疑惑が、梨央たちに向けられる
昭の遺体とともに池から発見されたペンが、真田ウェルネスの設立記念に作られた特注品だったことが判明する。そのペンを持っているのは、梨央、加瀬、後藤、政信、梓の5人。警察はこの5人を疑い始める。
さらに、真田ウェルネスの寄付金をめぐる不正疑惑や、しおりの不審死についての記事が世間に出回り、会社にも大きな影響が及ぶ。梨央は自分の周囲にいる人物の誰かが事件に関わっている可能性を考え始める。
一方、大輝も15年前の事件から現在まで続いている一連の出来事を追い、真相へと迫っていく。これまで梨央を守ってきた加瀬、会社を守ろうとする後藤や政信、そして家族を守ろうとする梓。それぞれが抱える秘密が明らかになる中、ついに事件の核心へと近づいていく。
第10話 それぞれの「最愛」のために守られてきた真実
大輝は、梓と接触していた藤井から真実を聞き出そうとする。しかし藤井から思いもよらない質問をされ、大輝は戸惑う。
15年前、梨央たちの身に起きた出来事から現在の事件まで、それぞれが「最愛」の人を守るために隠し続けてきた真実が、ついに明らかになっていく。
誰かを守りたいという強い想いが、別の誰かを傷つけ、長い年月をかけて事件へとつながっていた。
梨央、大輝、優、加瀬、それぞれの人生を大きく変えた事件の全貌が明らかになり、梨央はすべてを知った上で、これからの人生について大きな決断を下す。
15年前の初恋から現在まで続いてきた物語は、それぞれが抱えていた「最愛」の意味を残しながら、切なくも温かな結末を迎える。

観終えた感想
15年前の事件と現在の殺人事件を軸に描かれる、切ないラブサスペンス。
かつて惹かれ合っていた2人が、事件をきっかけに交わることのない道を歩むことになり、15年の時を経て、刑事と事件の参考人として再会する。
性的暴行事件を起こした康介と、死んだ康介を必死に探し続ける父・昭の、あまりにも身勝手で狂気的な言動が忘れられません。
「ちょっとイタズラしただけやないか!悪いのは誘ってくる女のほうや!なんで康介が責められなあかんのや。康介にも将来があったんや!」
康介のせいで人生を狂わされた人間が何人もいるのに、最低すぎましたね。
記者の橘栞もその一人で、康介から暴行を受け、ずっと苦しんで生きてきたのに、最後は転落死という結末を迎えてしまいました。さすがにここは、感情移入せずにはいられなかったですね……。
それにしても、橘栞役を演じた田中みな実さんの演技力には、正直驚きました。
話は戻りますが、再会した梨央と大輝は、刑事と参考人という立場から、他人のような態度で始まります。それでも、少しずつあの頃の気持ちを通わせていく二人の姿が切なくて苦しくて…。
梨央の弟・優を思う強い気持ち、そして優もまた、梨央を強く思うがゆえに言えない秘密を抱えて生きていて……。
そして、加瀬もまた、大切な人を守るために、何かを隠し、何かを犠牲にしていました。
全ては、愛するがゆえに。
真相は、愛で消える。
そこには、それぞれの「最愛」があり、深く考えさせられました。
最後は、梨央と大輝が二人で歩んでいく道を選んでくれて良かった!
サスペンスとして事件の真相を追う面白さはもちろんですが、それ以上に、登場人物たちが誰かを想う気持ちに心を揺さぶられる作品でした。
リピート確定の、最高におもしろいドラマでした!

